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笠松刑務所の参観

 投稿者:cs  投稿日:2008年 1月21日(月)15時44分21秒
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    13時30分に笠松刑務所の正門前に集合、服装はスーツ、質問を用意すること、という固い約束をして先週のゼミを終えた。スクールバスの乗車時間も二通り指定し、JR,名鉄線の乗車時間も案内した。さらにメールで「10分前」に到着するよう促したが、それでも遅刻傾向のある学生達のこと、「果たして・・・・」という淡い期待と大いなる不安を抱いて当日を迎えた。

 大学関連の雑務を片付けて、12時17分発のバスに滑り込む。3年のKさんとMさんはすでに乗車。笠松の資料を渡す。駅でS君に会い、予定通り31分発のJRに乗り込む。岐阜駅から名鉄の新岐阜駅まで歩き、ここで46分発を乗り過ごす(小さな誤算)。54分発に乗り59分に笠松駅へ到着。15分間、近くのコーヒー店で事前の打ち合わせ。ここから刑務所までは約10分。しかし学生の足では15分強(大きな誤算)。すでに4年生のKさんとDさんは到着していた(流石!)。2年生は、さらに5分強の遅れで到着。不安が的中した(やっぱり!)。

 参観は、まず、会議室で、総務部長さんの話を聞く。細かな点に触れた解説で、大いに参考になった。収容者は630人、初入所者が70パーセント、最高は16回出入りしているとか。薬物と窃盗が多く、次いで詐欺や殺人の順。長期・短期受刑者を分けることなく収容し、職業訓練として美容師の養成のほか、実社会の動きに対応して、2級ボイラー士、訪問介護員2級やビルハウスクリーニング技能士の養成も行われているが、高卒・中卒が多く平均年齢は40から50代であって、薬物の副作用のある人も多く、高度な職業訓練は難しいとのこと。

 それから、所内の見学。6人部屋に8人、1人部屋に2人とすし詰めだが、部屋の戸が引き戸で、廊下に自由に出られる事でちょっと救われる。白い私物を入れるバッグが畳の端に置かれており、しかもバッグに大小がある。私物の量により、刑務所の中に外の貧富の差が持ち込まれている。部屋には、テレビや扇風機、流しが備えられ、看守がいなければ、寮生活を思い起こさせる。布団はピンクの敷布団に花模様の掛布団で気持ちが安らぐ。建物にも、遊びがあって、外と隔たれた殺伐とした荒涼感はない。この建物は女性の技官の発想が取り入れられているとのこと。朝食や夕食は各部屋でとり、昼食は食堂でとるが、各テーブルにA、B、B半、米(かゆ)の札が立っており、主食は米7、麦3の割合で、B半は、糖尿病患者に対する食事制限だとか。札を見る限り、この該当者が意外にいる。食事の内容は、ケースに陳列されているが、結構、盛がいいし、おかずも悪くない。ある日のおかずに「おでんの袋」がでんと置かれていた。おかずの費用は1日430円くらいということだったが、まずまずの内容だ。

 見学の後、会議室に戻って質疑。刑務官の受験を考える者がおり、活発とはいえないまでもまずまずのやり取り。事前の打ち合わせがちょっぴり生きた。「就職してから4年ぐらいは下積みでそれを越えると将来が見えてくる。」という総務部長さんの言葉に、「楽しいうちは仕事ではなく、つらさ・厳しさを感じながらもやりがいを感じるのが仕事」という思いを参加者は深めた。2時間余りの時間、部長さんの親切な応対に感謝!


 16時30分、岐阜に出て反省会。見学によって得たものは大きく、受刑者に対する理解も深まった。試験に対する意欲を高めたもの、撤退を決意するもの、ここでは、自由に感想を述べ合うことができる。18時に解散。大半は、穂積から18時30分のスクールバスで大学へ戻った。滅多にないこの様な機会が、参加者の人生に何らかのいい効果を残してくれるよう願いたい。
 
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