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現在、社会人入学者の修論指導を行なっている。課題は、「任意後見人の権利濫用とその対策」といった感じのもの。毎回、関連判例や論文の批判的な読みを積み上げており、これらをまとめると修論になるはずだ。他大学の法学部を出ているので、基礎学力があり、論文が読めるので1年とはいえ、レベルは高い。
入学まで会社で働き、学費と生活費をためたと聞いているが、将来は事務所を開き、介護にも関わりたいという目的を持った学生で、博士論文も書きたいという。よく勉強するから、相手を務めるのが楽しい。学部生にも楽しい相手はいるが数が少ないのが残念だ。
一昨年、「取引法の判例研究」で関わった中国人の女子学生も、オーストラリアへ研修に出かける際にサポートをしたり、私の学部ゼミの「鍋会」に参加するなど、楽しい学生だった。この3月に修士の学位を取って、母国に戻って大学講師になったと聞く。
大学院の特殊講義は、講義とはいっても、学生も主体的に参加する外国文献の読みあわせや判例研究になることが多い。学部で行なわれない法領域の場合は、純粋の講義形式もあるが、所属大学のように学部の上にある大学院ではこれは少ない。
私の場合は、最近の裁判例(民法)を素材に、事実認定や法解釈を詳細に検討している。今年の受講者は、修論指導をしている学生のほかに、市役所の派遣制度を利用した学生と修論さえ書けば税理士になれる学生の3人になった。全員社会人入学者なので、学部生と違い、社会経験を踏まえて意見を言える者ばかりで、毎回がとても充実している。
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