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平山郁夫展と音羽御殿を見る

 投稿者:さとっち  投稿日:2009年 3月23日(月)12時39分32秒
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   東京目黒にある雅叙園で「平山郁夫展 at 百段階段」という催しが、2009年2月14日(土)〜3月31日(火)までやっていることを知り出かけることにした。目黒駅から行人坂下り徒歩3分。10時、開館と同時に、獅子とボタンが描かれ螺鈿で細工されたエレベーターに乗り3階に上がる。「百段階段」は、国の登録有形文化財で欅の階段が99段あり、階段の途中や上がり口に計7つの部屋がある。各部屋の天井や欄間に絵が描かれており、色合いに年代を感じさせるが、作られた当時は、入室者の目を楽しませたことだろう。とりわけ、「漁樵の間」は、直径2尺の床柱に漁師と樵(きこり)が彫刻されており、金の輝きが残り、過剰な美に圧倒された。平山郁夫は、シルクロードの絵で知られるが、日本の名所についても絵葉書の図柄にあうものをたくさん描かれており、今回、それらをまとめてみることができた。そのあと、1階に戻り、1億円のトイレを借用。トイレは、天井の枡形に絵が描かれ、赤い橋を渡ってゆくが、庭園内の離れといった風情である。結婚式場だから、この世のものとは思えないような夢のような作りにしたのだろう。売店で、「肉まん」と「あんまん」を買う。

 昼を済ませてから、午後は、鳩山4代が暮らした音羽御殿へ行く。むかし、護国寺や音羽のあたりを通って、四谷の私学にバスで通学していたから、久しぶりに講談社のビルを見て小学生のころが懐かしく思い出された。講談社ビルは昔のままだが、ビルの谷間に埋もれて目立たなくなった。護国寺の駅から歩いて、鳩山会館へ向かう。鳩山というと由紀夫や邦夫が時の人になっているが、父に当たる威一郎が外相を、祖父にあたる一郎は首相を務めている政治家ファミリーだ。政治に興味がない私にとって、鳩山といえば、和夫と秀夫になる。和夫はコロンビア大学で法学士となった後エール大学で博士となり、帰国して、教育者・政治家として名をなしたが、次男にあたる秀夫は、民法総則、物権、担保物権、債権総論。各論の体系書を書き、その弟子である我妻栄とともに、無視できない民法学者である。もっとも40代初めに学者をやめ、弁護士や政治家に転向している。

 急峻な坂を登ると平地が広がり、洋館(大正13年)が建っている。洋館の前には、バラの庭が広がる。車寄せから入り玄関の階段を上がるとホールがある。わきの応接室では、テレビで洋館の説明が行われている。この並びにさらに応接室や食堂があり、南側には張り出したサンルームがある。ホールを直進して2階に上がる階段の中段にはステンドガラスがあり、2階には、一郎、薫(一郎妻)、威一郎の展示室がある。2階の大広間は1階の応接室・食堂の上にあり、採光がよく、明るく、眺望も良い。政治家としての鳩山ファミリーに重きをおいているのか、一郎の弟にあたる秀夫に関するものは、蔵書の中にわずかにみられる程度であった。この点がちょっと残念だ。

 池袋の「たねや」で菓子を購入。今日の感動を思い起こしながら、抹茶とともにいただいた。
 

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